AMGシリーズのフロントパネルは、その設計思想を具現化するものです。
15mm厚の硬化処理された航空機グレードのアルミニウム合金から削り出され、ダイヤモンドカッターを備えた4軸CNCマシンによって、全48工程にも及ぶ精密な切削加工が施されています。
フロントパネルスイッチ周辺の滑らかな曲面処理、立体的に浮かび上がる3Dロゴ、そしてエッジのダイヤモンドカットなど、細部にまでこだわったデザインが印象的です。AMGシリーズは超ハイエンドオーディオ製品に匹敵するクオリティでありながら、より身近な価格帯でその価値を提供します。
AMG STA SEのPCB(プリント基板)は、グラウンドーシールドを採用し、外部からの干渉を遮断します。300MHzの帯域幅のJFETは、超高入力インピーダンスと広帯域での高速応答を提供します。これらダイナミックな設計とシングルエンドClass A回路は自然で豊かな音楽再生を可能にし、オーディオ信号の最も繊細なディテールを余すところなく伝達するため、このクラスの機器として音の透明度は驚くほど高く、精緻な音像を鮮やかに再現します。
AMG STA SEは、「シングルエンド・ノンネガティブフィードバック」方式のClass Aモジュールと、新開発の「ダブルフィードバック」Class D回路を組み合わせた設計を採用しています。Class Dの発振周波数は、STA-9の約1.5倍に相当する750kHzまで向上しています。
電源部には380W仕様の特殊巻線トランスを採用しており、同等サイズのトランスに比べ、ピーク出力が約30%高まっています。
インレットコネクターから電源トランスへのAC入力経路には、高電流対応の溶接ラインを使用し、最大効率の電力伝送を実現しています。
トランスとメイン基板の接続には20A対応のロックワイヤー端子台を使用し、2つの10Aピーク電流整流器を並列接続しています。
メインの電流経路は大電流対応設計となっており、低インピーダンスの銅板を採用することでアンプ回路への電力供給が最大化されています。
AMG STA SEのモノラルは、ステレオよりも出力が強化されるだけでなく、音質面でも優れた性能を発揮します。
一般的なステレオアンプのブリッジ接続では、片方のチャンネルに入力された信号を反転させるために複数のオペアンプ(OPA)を使用して逆位相を作り、その信号を合成して出力を高めます。
これに対し、AMG STA SEでは「Single-Ended Direct-Inject Bridge Technology(シングルエンド・ダイレクト・インジェクト・ブリッジ・テクノロジー)」と呼ばれる独自の革新的な回路設計を採用しており、モノラルモードでは2倍以上の出力を得るだけでなく、音はより生き生きとしてダイナミックになります。
AMG STA SEは全面的な改良により、コンパクトな筐体からは想像できない高音質を実現。滑らかで自然な音色と高い解像度、豊かなダイナミクスを備え、特にジャズやボーカルでは表現力の高さが際立ちます。立体的な音場と明確な定位により、演奏の空気感まで再現され、透明感とリアリズムが一層深まり、音楽体験そのものを高めてくれます。
出力(ステレオ): | 2×130W〈8Ω〉 、 2×200W〈4Ω〉 |
出力(モノラル): | 1 ×300W〈8Ω〉 、 1×320W〈4Ω〉 |
定格電流: | 10A(ピーク時 15A) |
ゲイン: | 26dB (ステレオ ) 、 52 dB (モノラル) |
S/N比 : | 100 dB @ 10W |
全高調波歪率: | 0.006% |
THD+N : | 0.006 |
再生周波数 : | 10Hz~50K Hz +-0.2dB〈8Ω〉、 58KHz@-3dB |
ACフューズ: | 3Aスローブロー/250VAC |
動作電圧: | スイッチ切替え(100VAC-130VAC/200VAC-250VAC) |
入力インピーダンス: | 1MΩ |
出力インピーダンス: | 20mΩ |
入力感度: | 1.2Vrms(ステレオ); 0.95 Vrms(モノラル) |
カラー: | グレー |
サイズ: | W235×H55×D300mm (フロントスイッチ、脚含む) |
重量: | 4.5kg |
付属品: | 電源ケーブル |
価格 | ¥495,000(税込) |
取扱説明書: | NuPrime_AMG-STA-SE(250516).pdf |
*仕様や価格は予告無く変更する場合があります。
AMG-STAをAMG-STA-SEへアップグレードするプログラムです。
RCAとXLR入力を同時に接続しないでください!
RCA端子とXLR端子の両方を同時に接続し、背面パネルの入力スイッチを切り替えて使用することはできません。RCA端子とXLR端子は内部でパラレル接続されているため、共有すると不具合が発生します。
そのため、AMG STA SEへの接続はRCAまたはXLRのいずれか一方のみをご使用ください。